気持ちは、いつまでも若いままなのに、
鏡の中の自分を見ると、
年を重ねてきたという実感がわきます(笑)
それは、シワだったり、肌の弾力だったり、髪の色やボリュームだったり、
明らかなる見た目の違いです。
過去に撮った写真は、あまり残っていないのですが、
それでも、たった数年前の写真を見てもその差は歴然としています。
老いることは、「死」と似ていると思うのです。
老いることや死は、確実にくると分かっているはずなのに、
どこか他人事で、その現実をつきつけられるまで、それについて考えないのです。
そして、老いに気づいたときアンチエイジングを思いつき、
死を前にしたとき、動揺します。
この二つは私にとっては、とても似ています。
「受け入れがたい」
と感じません?
でも、受け入れがたいと感じる気持ちを受け入れると、
好奇心旺盛で体験したことがないことが、大好物な私は、この体の変化がいままでの生きた歴史のようで、愛しいのです。
その感覚をもつとアンチエイジングも楽しいものになります。
「老いた私は、醜い」という欠乏感から、若返りたいと思わなくなります。
顔の筋肉を使うとひき締まり、リフトアップするなんて、人体の不思議。
これはこれで面白いのです。
現実を受け入れ、まるごと愛でるーーー
くも膜下出血で、片目の視力を失った知人が目覚めたとき、
「今まで二つの目で見ていた世界を、一つの目で見ると世界は違って見える」
これもまたいいものと…。